アロンアルフア使用上の注意(業務用製品)
注意事項
使用上の注意
-
アロンアルフアは刺激臭があり、眼・鼻・のどを刺激することがあります。大量あるいは長時間お使いになるときは換気をしてください。また、保護メガネ、保護マスクを着用してください。
-
アロンアルフアは布などの繊維状の材料に染み込むと急激に硬化し、発熱することがあります。取り扱いの際は、軍手などの染み込みやすい材料は避け、ポリエチ製手袋などの染み込みのない手袋を使用してください。
-
アロンアルフアは引火性液体です。換気に注意して、火気のある場所では使用しないでください。
-
EXTRA2000・4000シリーズはキャップを開けるとき、ノズルには既に穴があいているので、液の飛び出しにご注意ください。
■皮膚についた場合
無理にはがさず、ぬるま湯か、はがし液でゆっくりともみほぐして ください。
■目に入った場合
目をこすったり、溶剤を用いたりすると目を痛めます。大量の水で 洗い流し、医師の手当てを受けてください。
■口に入った場合
量が少なければすぐ固まります。あわてずに大量の水で口をすすぎ、固まった接着剤を手で取ります。
大量に入った場合、やけどのおそれがありますので水で冷やしてすぐ医師の手当てを受けて下さい。
保管方法
-
アロンアルフアは水・紫外線・熱にさらされると硬化反応が進み性能が低下します。
-
湿気の少ない冷暗所に保管してください。
-
硬化促進剤(aaセッター、aaアクセレレーター)とは一緒に保管しないでください。
-
幼児や児童の手の届かないところに保管してください。
廃棄方法
-
容器の中の接着剤を湿気、光にさらしてゆっくりと硬化させ、廃プラスチックとして処分してください(急激に硬化させると発熱するので注意してください)。
-
各都道府県の定めた処理方法に従ってください。
詳細については、弊社発行の製品安全データシート(MSDS)をご参照ください。
プラスチックの表面溶解とクラック
アロンアルフア、硬化促進剤aaセッター、はがし液は、アクリル・ポリカーボネート・ABS・スチロールなどのプラスチックの表面を溶解したり、クラックを生じさせることがあります。
防止方法
-
アロンアルフアを過剰に塗布しない。はみ出しを減らす。
-
硬化速度の速いアロンアルフアを使用する。
-
硬化促進剤(アルコールタイプ)を併用する。
-
プラスチックの内部応力(ひずみ)を低減する。
各種材質に対する、 アロンアルフア、硬化促進剤、 はがし液の溶解性 |
アロンアルフア | 硬化促進剤 aaセッター (アルコール) |
はがし液 (アセトン) |
---|---|---|---|
硬質PVC | ○ | ○ | ○ |
軟質PVC | ○ | ○ | ○ |
アクリル | △ | ○ | × |
ポリカーボネート | △ | ○ | × |
PS | △ | ○ | × |
ナイロン | ○ | ○ | ○ |
ポリエステル | ○ | ○ | ○ |
ABS | △ | ○ | × |
AS | △ | ○ | × |
ポリアセタール | ○ | ○ | ○ |
ベークライト | ○ | ○ | ○ |
メラミン | ○ | ○ | ○ |
天然ゴム | ○ | ○ | ○ |
クロロプレンゴム | ○ | ○ | ○ |
室温で10分浸漬後の状態
○:変化なし △:表面がわずかに変化 ×:表面が粘着する
白化現象
接着部の周辺が白くなる現象をいいます。アロンアルフアが液状のときに揮発し、周辺に付着し粉状に固まったものです。
防止方法
-
アロンアルフアを過剰に塗布しない。はみ出しを減らす。
-
湿度を下げる。
-
アロンアルフアの蒸気を扇風機などで飛ばし、滞留させないようにする。
-
硬化促進剤aaセッターを併用する。
-
低白化、無白化タイプのアロンアルフアを使用する。
白化現象が起こってしまった時は
-
乾いた布で丁寧にふきとる。
-
はがし液でふきとる。
-
アセトン、アルコール、溶剤でふきとる。
(溶剤が被着体を溶かすことがあります。事前に確認してください。)