発熱のしくみと
やけどへのご注意
短時間で強力に接着できる瞬間接着剤は、シアノアクリレートと呼ばれる成分が使われています。シアノアクリレートは、接着面表面や空気中の水分に反応して硬化します。そして硬化する際に反応熱が発生します。
ティッシュペーパーや布にしみ込むと、その反応が多発し、急激な温度上昇が起こる場合があります。条件によっては100℃以上となるため、その部分に触れるとやけどをする恐れがあります。そのため、アロンアルフアを使用する際に、軍手のような布製の手袋は使わないようにお願いいたします。
なお、急激に反応がすすみ、高温になることで、けむりのようなものが発生する場合があります。これは反応熱により、シアノアクリレートが気化したものです。決して燃えて煙が発生しているものではございません。ご注意おきください。


素材による違い
以下の内容は、アロンアルフアを使用し、市販されている各素材の商品を実際に購入の上、発熱実験を行った結果に基づいています。
※ただし、世の中すべての素材や条件を網羅したものではなく、あくまで特定の条件下での実験結果であることをご理解ください。
発熱しやすいモノ
100℃以上に発熱する可能性
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くしゃくしゃ
ティッシュ -
軍手
数10℃に発熱する可能性
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ティッシュ1枚
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キッチンペーバー
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ジーンズ
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Tシャツ(綿)
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フリース
(ポリエステル)
ほとんど発熱しない
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ポリエチ手袋
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新聞紙
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Tシャツ(ポリエステル)
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羊毛(ウール)
商品(粘度)による違い
発熱しやすいタイプ粘度が低い瞬間接着剤
瞬間接着剤は、商品によって粘度が異なります。
粘度が低い商品は、さらっとしています。粘度が高い商品は、どろっとしています。
粘度の低い商品は、厚手の布等にたらした場合、液が染み込んでいき、急激な発熱を起こすことがあります。

粘度が低い
粘度が中程度
粘度が高い
発熱しにくいタイプ ゼリー状の瞬間接着剤
ゼリー状のタイプの瞬間接着剤は、粘度が高いため、布等にたれてしまっても、染み込まないので急激な発熱は起こしません。

実際に発熱したようす
軍手にアロンアルフアEXTRA速効多用途を5滴垂らすと、約30秒後に132℃に温度が上昇しました。その後時間の経過とともに温度が低下し、約60秒後に約80℃、70秒後に約70℃となりました。なお、条件によっては最大で142℃まで上昇しました。
試験条件
測定日 2024年9月9日
測定環境 20℃65%RH
測定機器 熱画像処理装置
測定方法 ダンボール上に剥離紙を乗せ、その上に布等の試験片をのせて各種瞬間接着剤を垂らし、熱画像処理装置にて発熱温度を測定する。

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開始 約20℃
-
20秒後
約80℃ (+60℃) -
30秒後
約130℃ (+110℃) -
70秒後
約70℃(+50℃)


上記様子の動画となります。
12秒付近から、発熱の様子が確認できます。
アロンアルフアが服などに
垂れてしまった場合の対処法
大量のアロンアルフアを着衣に
こぼした場合(液状タイプが
5滴ほど垂れてしまった場合)
少量のアロンアルフアが着衣に
垂れて染み込んでしまった場合
ゼリー状が着衣に垂れた場合
対処方法
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すぐに衣服を脱ぐ
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(布と皮膚が貼りつくなどすぐに脱げない場合)無理に脱がずに上から大量の水をかける
対処方法
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衣服を脱ぐ
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キッチンペーパーや重ねたティッシュ等ですぐに拭き取る
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付着した場所が皮膚につかないよう、つまんで持ち上げる
対処方法
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ゼリー状は染み込みにくく、発熱にくいので慌てずにキッチンペーパーや重ねたティッシュで拭い取ってください。
※アロンアルフアを拭いたキッチンペーパーやティッシュは、発熱していないことを確認して、処分してください。
製品について正しくご理解いただき安全にご使用ください。
製品について正しくご理解いただき安全にご使用ください。
アロンアルフアの使い方