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スタイロフォームの接着方法は?使える接着剤やテープも紹介【天井の断熱やジオラマ作りに】

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#DIY#工作

スタイロフォームは、壁や天井に貼って断熱材にしたり、鉄道模型のジオラマを作ったりするのに使える便利な素材です。軽くて加工もしやすいですが、通常のアロンアルフアを使うと溶けてしまうので、接着には少し気をつけなければなりません。

そこで今回は、スタイロフォームの接着方法をご紹介します。おすすめの接着剤やテープなどを使い方とともにお伝えするので、スタイロフォームを使ったDIYや工作の際にお役立てください。

スタイロフォームの特徴とは

スタイロフォームとは、ポリスチレンと発泡剤を混ぜて、押し出し成形した板状の素材です。「スタイロフォーム」という名称は米ダウ・ケミカル社の商品名であり、素材名としては「押出発泡ポリスチレン」といいます。

スタイロフォームは発泡スチロールに似ていますが、両者は原料こそ同じポリスチレンであるものの、作り方が全く違います。スタイロフォームはポリスチレンを板状に加工するのに対し、発泡スチロールはポリスチレンを発泡させた小さな粒子を固めたものです。発泡スチロールは「ビーズ法発泡ポリスチレンフォーム」とも呼ばれます。

熱を伝えにくいので断熱材に使われる

スタイロフォームは、熱伝導率が低く、熱を伝えにくい性質を持つため、断熱材としてよく利用されます。壁や天井(屋根)に貼り付けたり、床に敷いたりといった用途で使われるのが一般的です。

ちなみにスタイロフォームの断熱性が高いのは、製造に注入されるガスがクッションとなって、外からの熱の侵入を抑えるからだといわれています。

加工しやすいことからDIYやジオラマ製作でも人気

スタイロフォームは、軽くて柔らかいことから、家庭でも簡単に加工できます。普通のカッターナイフで容易に切ることができ、DIYやジオラマ作りなどにも使われることが多いです。

DIYでは、断熱材として貼り付けることのほか、レンガのように彫刻して壁面のインテリアにされることもあります。

有機溶剤(瞬間接着剤)を使うと溶けてしまう

ポリスチレン樹脂が原料のスタイロフォームは、有機溶剤がつくと溶ける恐れがあるため、一般の瞬間接着剤では接着できません。そのため、スタイロフォームの接着には「アロンアルフア 発泡スチロール用」をはじめとする特別な接着剤を使う必要があります。

また溶剤を含まないグルーガンや両面テープなどを使って接着することも可能です。それぞれの接着方法については、次項で詳しく解説します。

スタイロフォームの接着には「アロンアルフア 発泡スチロール用」が便利!

スタイロフォームの接着に一番おすすめなのは「アロンアルフア 発泡スチロール用」です。スタイロフォームを溶かすことなくきれいに瞬間接着できます。

また粘度が高いことから、しみこみにくく液だれも少ないので、家庭でも気軽に扱えます。ピンクの色つきになっており、塗布した部分がわかりやすいことも魅力です。

以上のように、アロンアルフア 発泡スチロール用には独自のメリットが多く、ほかの接着方法より利便性が高いといえます。

木材・コンクリート・コーキングなど幅広い素材に対応

アロンアルフア 発泡スチロール用」は、木材やコンクリートをはじめ、さまざまな素材とスタイロフォームを貼り合わせるのに使えます。スタイロフォームと紙の接着に利用しても問題ありません。

天井や壁のリフォーム・DIY、ジオラマ作りなど、幅広い用途にお役立てください。

アロンアルフア 発泡スチロール用でのスタイロフォームの接着方法

アロンアルフア 発泡スチロール用」を使ったスタイロフォームの接着方法は、以下のようにシンプルです。

<アロンアルフア 発泡スチロール用の使い方>
1. 接着面についているほこりや油、離型剤などをふき取り、表面をきれいにする
2. アロンアルフア 発泡スチロール用を接着面の片方に少量滴下する
3. 塗り広げずにそのまますばやく貼り合わせ、しばらく押さえる

なお、すぐに接着させたい場合は、スタイロフォームの表面を湿らせたタオルで拭いてからアロンアルフア 発泡スチロール用を使ってみてください。アロンアルフアは接着面のわずかな水分に反応して硬化します。スタイロフォームの表面は、本来極めて水分量が少ないため、タオルで拭いて湿らせることで接着スピードを速めることが可能です。

<アロンアルフア 発泡スチロール用を使う際の注意点>
● 多く塗布しすぎると接着速度が低下する恐れがある
● 色がついているのではみ出さないように気を付ける
● 高発泡の製品は溶ける可能性があるので試し塗りをしてから使う

アロンアルフア 発泡スチロール用の塗布量は、1㎠あたり5〜10mgほどが目安です。過剰に塗布してしまうと、接着スピードが低下する恐れがあります。加えて、スタイロフォームの表面が若干溶けてしまうことも考えられるので、適量を塗布するようにしましょう。

またアロンアルフア 発泡スチロール用は色つきであり、硬化後も色は消えません。仕上がりをきれいにするために、塗るときにはみ出さないよう気をつけてください。
さらに一部、高発泡のスタイロフォームなどは、大量に塗布することで溶けてしまう可能性があります。よって、目立たないところで試し塗りをしてから使うのがおすすめです。

スタイロフォーム以外の発泡プラスチックに使える接着剤

スタイロフォームはポリスチレン製の発泡プラスチックですが、ポリエチレンやポリプロピレン、ウレタン樹脂、アクリル樹脂の発泡体もあります。素材が変われば、相性の良い接着剤も変わるので、接着する前に原材料をお確かめください。

ポリスチレン以外で作られた発泡プラスチックの場合は、以下にしたがって接着剤を選択しましょう。

<ポリスチレン以外の発泡体に使える接着剤一覧>
ポリエチレン、ポリプロプレン →「アロンアルフア プラスチック用
ウレタン樹脂 →「アロンアルフア EXTRA 速効多用途
アクリル樹脂 →「アロンアルフア 発泡スチロール用

なお、素材を問わず、発泡体は通常の樹脂材よりも溶けやすい性質を持っています。そのため、アロンアルフアに限らず、接着剤を使用する際は、必ず目立たないところでテストをしてからご使用ください。

ちなみにポリエチレンの接着に使えるアロンアルフア プラスチック用には、専用のプライマーが付属しています。ポリエチレンは本来、接着が難しい素材ですが、プライマーを使用することにより、くっつけることが可能です。

<ポリエチレン発泡体の接着方法>
1.タオルなどで接着面の汚れを落とし、十分に乾かす
2.綿棒を使ってプライマーを接着面の両面に塗り、5〜10分放置する
3.片面にアロンアルフア プラスチック用を少量滴下し、すぐに貼り合わせる

またウレタン樹脂の接着に使えるアロンアルフア EXTRA 速効多用途の特徴は、接着が強力かつ高速なことです。ウレタン樹脂のほか、木材から合成ゴム、鉄・ステンレス、軟質ビニールまで幅広い素材に使えるため、一家に一つあると便利でしょう。使い方はアロンアルフア 発泡スチロール用と基本的に同じです。

スタイロフォームはテープやグルーガンでも接着できる

スタイロフォームの接着には、テープやグルーガンも使用できます。
ただし、作業の速度を重視する場合や細かい部分の接着には、「アロンアルフア 発泡スチロール用」のほうがおすすめです。

スタイロフォームをテープで接着する方法

テープでのスタイロフォームの接着には、スタイロフォームに対応した専用の商品を使います。スタイロフォームを含めた発泡体は、表面に凹凸があって接着面が少ないため、元来テープでの接着には不向きです。そのため、一般のテープを使用すると、うまくつかない可能性があります。

すぐにはがれてしまうことを防ぐためにも、凹凸面に粘着剤がなじむように設計された特別なテープを使ってください。

なお、スタイロフォームに対応したテープは、片面テープも両面テープも市販されています。どちらでも接着できますが、作業のしやすさの点から両面テープのほうがおすすめです。接着の際は以下の方法をお試しください。

<スタイロフォームを両面テープで接着する方法>
1. 接着面を拭き、汚れや油分などを取り除く
2. スタイロフォームの四辺に沿って両面テープを貼り、剥離紙をはがす
3. 接着物同士を貼り合わせ、十分に圧着する

スタイロフォームをグルーガンで接着する方法

スタイロフォームの接着にグルーガンを使う場合は、以下の方法を実践してみましょう。

<スタイロフォームをグルーガンで接着する方法>
1. グルースティックをセットして電源を入れ、スティックを加熱する
2. 接着面を拭いて汚れや油分などを取り除く
3. 接着面の片面にグルーを塗り、すぐに貼り合わせる
4. ずれないようにしばらく押さえておく

ちなみにグルースティックには低温タイプと高温タイプがありますが、できれば低温タイプを使うのがおすすめです。高温タイプだと、スタイロフォームが変形したり、溶けたりする恐れがあるため、低温タイプのほうが無難です。また低温タイプでも、大量に用いると溶けてしまう可能性があるため、こちらも目立たない場所でテストをしてから用いるのがおすすめです。

なお、グルースティックの素材や製品、スタイロフォームの発泡率などによっては、接着がうまくいかないことも想定されます。その場合は、「アロンアルフア 発泡スチロール用」をお試しください。

まとめ

スタイロフォームの接着には、「アロンアルフア 発泡スチロール用」を使うのが一番便利です。テープやグルーガンを使うよりも作業速度が速く、細かい作業にも向いているので、さまざまな状況で活躍します。

さっそくアロンアルフア 発泡スチロール用で壁や天井の断熱DIY、ジオラマ作りなどを始めましょう。

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