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アロンアルフア ゼリー状の特徴~用途と使い方も詳しく紹介~

知ろう

#使い方・注意#木工#陶器#家具#革#靴#保管

一般的に、「アロンアルフア」というと「液状の瞬間接着剤」というイメージを持つ人が多いと思いますが、アロンアルフアには粘度の高い「ゼリー状」のタイプもあるんです。

液状のアロンアルフアとゼリー状のアロンアルフアの違いは何なのか、分かりやすく解説します。 また、使い方についても詳しくご紹介します。

液状のアロンアルフアとゼリー状のアロンアルフアの違いは「粘度」。それぞれの特徴と用途

アロンアルフアには液状とゼリー状のものとがありますが、その違いをひとことで言うと「粘度」です。 そして、粘度の違いによって、硬化時間や使い勝手に違いがあります。 それぞれの粘度とゼリー状タイプの特徴と用途について、ご紹介していきます。

液状とゼリー状との違いは「粘度」

前述したように、アロンアルフアの液状のものとゼリー状のものの違いは粘度です。 「粘度」とは、物質のねばり度合いを意味する言葉。 m㎩・s(ミリパスカル秒)で表わされ、水の粘度は約1m㎩・sです。 アロンアルフアの粘度がどれくらいかというと、液状の「アロンアルフア タフパワー」が40m㎩・sである一方、「アロンアルフア EXTRAゼリー状」は15,000m㎩・s。 マヨネーズの粘度が15,000~20,000m㎩・sとされているので、ゼリー状のアロンアルフアがどれだけ粘度が高いか分かりますよね。

(左がゼリー状のアロンアルフア、右がマヨネーズ)

液状のアロンアルフアとゼリー状のアロンアルフアとをアクリル板に付けて、すぐにアクリル板を垂直に近い状態に立ててみると…

液状のものは下に流れるのに比べて、ゼリー状のものはタレずに付けた場所にとどまります。 垂直面で何かを接着する場合、ゼリー状が便利、というのがよく分かりますね。

(左が液状のアロンアルフア、右がゼリー状のアロンアルフア)

ゼリー状のアロンアルフアの特徴

ゼリー状のアロンアルフアの特徴は 粘度が高い タレにくい しみこまない ということ。 液状のアロンアルフアに比べて硬化時間がゆっくりなため、多少の位置調整ができ、もちろん、その接着力は強力です。 また、アロンアルフア EXTRAゼリー状は、押しやすく使いやすいスマート容器を採用。 立てて置くことができるので、液だれの心配もありません。

ゼリー状のアロンアルフアの用途

ゼリー状のアロンアルフアは、粘度が高く、タレにくくしみこみにくいうえ、液状のものに比べてゆっくり硬化します。 そのため、多少の位置調整が可能です。

これらの特徴から、 木製家具の補修・制作・リメイク 陶器・磁器の補修 模型・アクセサリーなどの補修・創作 靴底の補修 などに用いることができるんです。 また、EXTRAゼリー状とプロ用速効ゼリー状は、ゼリー状・プロ用No.5よりも硬化速度がより速く、革製品の補修・接着も可能です。

ゼリー状のアロンアルフアの使い方

木製家具や革製品※、陶器や磁器、金属やアクリル板、プラスチックなど、さまざまなものに利用することができるゼリー状のアロンアルフア。 ※EXTRAゼリー状、プロ用速効ゼリー状のみ ここでは、割れた陶器を実際に接着しながら、使い方をご紹介します。

1.接着面の汚れを落として乾かす

まずは、接着面を拭いて、表面の汚れやほこりをきれいに落とします。古い接着剤が残っている場合もきれいに取り除きましょう。

きれいに拭いたら、接着面を乾かしましょう。

2.片面に少量塗布

アロンアルフアを接着面に塗っていきます。今回はEXTRA ゼリー状を使用。

この時のポイントは、片面に少量塗布すること。 点で置いていくように塗布し、塗りすぎないようにしましょう。

3.貼り合わせて押さえる

アロンアルフアを片面に塗布したら、貼り合わせて接着させます。

しっかり押さえることで、アロンアルフアが接着面に広がります。 はみ出した接着剤は、固まる前に、キッチンペーパーなどの硬めの紙できれいに拭き取ります。

拭き取ることで仕上がりが良くなります。 アロンアルフアが固まったら完成です。

使用する際に押さえておきたいこと

ゼリー状の接着剤を細かいところに塗りたい場合、段ボールや紙の上に接着剤を多めに出してクリップやつまようじの先端で塗ると、はみ出さずに塗布することができます。

この方法は、段ボールにしみこまず、硬化速度が比較的ゆっくりなゼリー状のアロンアルフアならではのもので、アロンアルフア本体のノズルでは塗りにくい細かいパーツや破片を接着する際に覚えておくと便利です。 ※段ボールの上で行っています。

また、アロンアルフアは、少量でも接着面を押し合わせると広がります。 透明な板に少量のアロンアルフア EXTRAゼリー状を塗布し、もう一枚の透明な板を重ねて貼り合わせてみると…

画像のように広がりました。

少量で広がるので、アロンアルフアを塗りすぎてしまうと貼り合わせる部分からはみ出してしまい、きれいに仕上がらなくなる、ということに。さらに、はみ出した部分はなかなか固まりません。

それは、アロンアルフアの接着の仕組みは、「接着面の水分に反応して硬化する」というものだからです。

塗りすぎないよう、注意し、塗ったらしっかり数秒押さえつけましょう。

使用後には、ノズルをしっかり拭いてからしまうのもポイント。

(左はノズルを拭かずに放置したもの、右はふき取ったもの)

ノズルに接着剤が付いたまましまうと、先端に固まりができてキャップが閉まりきらず、劣化が早まるので注意してくださいね。

ノズルを拭く際、薄手の布やティッシュで拭くと、発熱してやけどする恐れがあるので、必ず、厚手の布や紙を使用して。

ノズルを拭いてキャップを閉めた後は、冷蔵庫で保管するのがおすすめ。 ただし、温度が低いと接着速度が遅くなってしまうため、使用する際は室温に戻してから使用してくださいね。

ノズルを拭いたら、キャップをカチッと音がするまで押すロン!

ゼリー状のアロンアルフアの種類とそれぞれの特徴

ゼリー状のアロンアルフアにも、さまざまな種類があります。 どのような種類のものがあり、それぞれどのような特徴があるのか、簡単にご紹介します。

ご紹介するゼリー状のアロンアルフア
※リンククリックでそれぞれの詳細説明へ移動します。

アロンアルフア ゼリー状

アロンアルフア ゼリー状は、アロンアルフアの汎用シリーズの1つ。 比較的ゆっくり硬化するタイプで、4gと10gとが販売されています。

アロンアルフア EXTRAゼリー状

アロンアルフア EXTRAゼリー状は、現在、ゼリータイプのアロンアルフアの中で最も早く硬化する商品。 押しやすく使いやすい容器に入っていて、コンビニでも購入できるため、急に必要な時に手に入りやすい商品で、革製品の接着も可能です。

アロンアルフア スーパーゼリー

アロンアルフア スーパーゼリーは、ゼリー状のアロンアルフアと、硬化を促進する「スーパー液」がセットになった商品。

スーパー液を綿棒で接着したい片方の面に塗布して乾かした後で、瞬間接着剤をもう片方の面に少量滴下して、スーパー液を塗った面と貼り合わせます。硬化速度が速くなるため、白化現象※を抑えられるのが特徴です。 隙間を埋めたり、凹凸面の接着におすすめのタイプです。 ※はみ出したアロンアルフアや接着箇所の周辺が白くなってしまうこと。

アロンアルフア プロ用№5

アロンアルフア プロ用№5は、20gの大容量のもの。 プロ用速効ゼリーに比べて、硬化速度が比較的ゆっくりです。 ハンドメイドやDIYなど、接着剤を大量に使うため、4gでは足りない!という場合におすすめです。

アロンアルフア プロ用速効ゼリー状

アロンアルフア プロ用速効ゼリー状は、プロ用No.5より硬化速度が速いタイプのアロンアルフア。 20gと大容量で、革製品にも使えるため、ハンドメイドやDIYなど、接着剤を大量に使い、速くくっつけたい、という方におすすめです。

シューグー ×アロンアルフア

シューグー ×アロンアルフアは、靴の補修に特化したアロンアルフアです。

補修用のやすりが付いていて、接着面をなめらかにしてから補修することができるため、きれいに補修することができます。古い接着剤が残っていると、うまく接着ができないため、やすりできれいにすることが重要です。

あると便利!硬化促進剤

この硬化時間を短くしたい、という場合におすすめなのがアロンアルフア 専用硬化促進剤です。

アロンアルフアと硬化促進剤をあわせて使用すると、硬化時間を早めることができるだけでなく、白化現象を防ぐことも可能。

より速く接着したい時、接着後の白化を防いできれいに仕上げたい時に、ぜひ活用してください。

また、前述のスーパーゼリーに付属しているスーパー液は液状の硬化促進剤で、同じ効果があるので、少量あれば足りる、もっと細かいところにだけ使いたい、という場合にはスーパーゼリーについているスーパー液もおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

アロンアルフアには大きく分けると液状とゼリー状、2つのタイプがあり、使い分けることによって補修や創作の幅がぐんと広がります。

接着したい素材や接着面の状態、接着したい場所などに合わせて、ゼリー状のアロンアルフアを活用してみてくださいね。

ゼリー状と液状、両方あると便利だロン♪

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