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DIYで椅子を張り替える簡単な方法|お気に入りの生地とタッカーで

知ろう

#補修#DIY#工作#家具

「椅子のクッションがへたってきた」「座面の生地が何箇所も破れている」。皆さんのご家庭の椅子は、こんな状態ではありませんか。

椅子の座面は自分で簡単に張り替えられます。今回は張り替え方法をわかりやすくお伝えするので、ぜひ休日のDIYとしてチャレンジしてみましょう。

まずは椅子の構造をチェックしよう!

椅子の構造は、大きく分けると「座面」と「骨組み」の二つです。椅子を裏返してみると、座面がクギやねじ、鋲(びょう)で固定されているのが見えるはず。座面と骨組みは分離できるようになっています。今回のテーマは座面の生地の張り替えです。

椅子の座面は、基本的に座面板・ウレタン・布やレザーの3層構造になっています。基礎である座面板の上にクッションとしてウレタンを置き、それを布やレザーなどで包んでタッカーで留めているという形です。

座面を張り替える際は、布やレザーなどの生地をはがし、中のウレタンと生地を新しいものに交換するという作業をします。なお、座面と同様に背もたれが外れるタイプの椅子は、背もたれも同じように張り替えが可能です。座面を張り替えた後、生地や材料が余った場合や見た目を一新したいときは、あわせて背もたれの張り替えに挑戦するのも良いでしょう。

椅子の張り替えに用いる材料・道具

椅子の張り替えの際は、以下の材料および道具をそろえるのがおすすめです。

<椅子の張り替えに必要な材料>
● ウレタン
● チップウレタン(なくても良い)
● 生地(布やビニールレザーなど)
● 黒の不織布(裏生地用、なくても良い)

<椅子の張り替えに必要な道具>
● タッカー
● ドライバーやレンチ
● ニッパー
● ハサミ
● カッター
● 油性マジック(黒)
● 紙やすり
● メジャーまたは定規
● 金づち
● 「アロンアルフア EXTRAゼリー状」または「アロンアルフア プロ用速効ゼリー状
● 「アロンアルフア EXTRA速効多用途」または「アロンアルフア タフパワー

上記の通り、椅子の張り替えは、身近な材料や道具を使って気軽に実践できます。一般の家庭であまり見かけないものは、ウレタンとタッカーくらいでしょうか。座面を包む生地については、自宅にある古着などをリメイクする手もあります。

クッションに関しては、ウレタンの下にチップウレタンを敷いて2層にするのも一般的です。チップウレタンは、通常のウレタンよりも硬めで耐久性があるため、座面のへたりにくさにつながります。また椅子に腰掛けたときの適度な弾力感も出せます。とはいえ、チップウレタンは必須ではなく、ウレタンだけでも構いません。

アロンアルフア EXTRAゼリー状は、ウレタンや裏生地の固定に使えるため、用意しておくと便利です。EXTRAゼリー状は、粘度があってたれない、しみこまないという特徴があり、革やウレタンに問題なく使えます。布に関しては、大量にしみこむと発熱したり、固まった後、布がパリパリしたりする恐れがあります。よって、目立たない裏生地の固定のみに使用するのが良いでしょう。

なお、椅子を何個も張り替える場合は、大容量の「アロンアルフア プロ用速効ゼリー状」もおすすめです。プロ用速効ゼリー状は、EXTRAゼリー状と同等の性能で、たっぷり5倍の20g入りの商品です。

また布のほつれ防止には、アロンアルフア EXTRA速効多用途やアロンアルフア タフパワーなど、液状のタイプが便利です。これらを布の外周にしみこませておくことで、タッカーの芯のストッパーとなり、カバーが外れてしまうことを防げます。ただし、布に大量にしみこむと発熱の恐れがあるため、ちょんちょんと少量つけるのがおすすめです。

「椅子張り替えキット」を購入してもよい

新たに買いそろえなければならない材料や道具がたくさんある場合は、椅子張り替えキットを購入するのもおすすめです。キットにはウレタンから張り替え生地、裏地、ニッパーにいたるまで、椅子の張り替えに必要なもの一式が含まれています。

椅子張り替えキットさえ購入すれば、あとはカッターやマジックなど、家庭にある一般的な道具で手軽に椅子の張り替えが可能です。材料や道具をそろえるのがおっくうな場合には、インターネットで椅子張り替えキットを探してみましょう。

椅子を簡単に張り替える方法【8つのステップ】

椅子の張り替えは、以下の流れで簡単に実行できます。DIYが好きな人や時間が作れる人は、ぜひチャレンジしてみましょう。

1. 座面を取り外す

まずは椅子を裏返し、座面を固定しているネジを外します。ネジの形状に合わせてドライバーやレンチなど、適切な道具を選択してください。ネジが全て取れたら、フレームから座面を取り外します。

ネジは座面の張り替え後、再度取り付ける時に使うので、穴を潰したり、なくしたりしないように注意しましょう。

2. 古い生地をはがして座面板を取り出す

次に座面の裏側から、古い生地を固定しているタッカークギを全部抜きます。間にドライバーを挿入してテコの原理で抜く方法のほか、ニッパーでつまんで引き抜くのも簡単です。

ドライバーを使う場合は、誤って自分の手を刺さないように気をつけましょう。ケガを予防するために軍手をはめて作業するのもおすすめです。ただし、アロンアルフアを使う際は、付着すると発熱する恐れがあり危ないので、軍手は外してください。

タッカークギが全て抜けたら、古い生地をはがして座面板を取り出します。このとき、座面板と一緒に古いウレタンおよびチップウレタンも出てくるはずです。

3. 座面板をやすりや金づちなどできれいにする

座面板の状態をチェックし、こびりついたウレタンがあれば、紙やすりで削るなどして取り除きましょう。全面的にウレタンが残っている場合は、スクレーパー(ヘラ・コテ)を使って削り落とす方法も有効です。

またタッカークギが残っていないかも確認し、引き抜けそうなものはニッパーで抜きます。抜くのが難しい微細な突起については、金づちでたたいて中に入れてしまいましょう。小さなとがりが布やウレタンを破る恐れもあるので、丁寧に作業してください。

4. 張り替え生地やウレタンをカットする

続いて、座面板に合わせて張り替え生地やウレタン、チップウレタン、裏地をカットします。

張り替え生地については、はがした生地と同じくらいの大きさにカットします。裏地でふたをして見えなくなるので、座面板より十分に大きければ、大雑把に切って構いません。

ウレタンは上に座面板を乗せてマジックで縁取り、線よりも2〜3センチ大きい幅で切り取ります。座面板を包み込むように固定し、サイドにもクッション性を持たせるために、ウレタンは座面板より大きく切るのが原則です。

一方、チップウレタンは、座面板と同じ大きさになるよう、マジックの線の通りに切ってください。裏に貼る黒い不織布も、チップウレタンと同じサイズに切り抜きます。

5. 座面板とチップウレタン・ウレタンを接着する

材料のカットが済んだら、以下の手順でチップウレタンとウレタンを座面板に接着します。接着には、しみこみにくい「アロンアルフア EXTRAゼリー状」を使うのがおすすめです。

<座面板と各種ウレタンの接着>
接着する順番は、下から座面板、チップウレタン、ウレタンです。
1. 座面板の一辺に、端から1センチほどの間隔で直線状にEXTRAゼリー状を塗布した後、チップウレタンを貼りつける
2. 接着していない辺のチップウレタンをめくり、同様にEXTRAゼリー状を座面板へ直線状に塗布し、ウレタンを貼り合わせる
3. 同様の手順を残りの2辺も繰り返し、座面板にチップウレタンを固定する
4. チップウレタンの一辺にEXTRAゼリー状を直線状に塗布し、今度はウレタンを貼り合わせる
5. 先ほどと同じ手順でチップウレタンにウレタンを固定する

なお、ウレタンはチップウレタンよりも一回り大きいので、接着するときに隅や端を合わせないように気をつけましょう。

またアロンアルフア EXTRAゼリー状は、接着面によって自然に広がるので、塗り広げる必要はありません。とくにノズルの先端で塗り広げてしまうと、不純物が付いてアロンアルフアが長持ちしなくなる恐れがあるので注意が必要です。少量を塗布したら、そのまま貼り合わせてください。

6. 座面板を生地で包んでタッカー留めをする

いよいよ張り替えの山場、座面板を布やビニールレザーで包む作業です。まずは前準備として、「アロンアルフア EXTRA速効多用途」や「アロンアルフア タフパワー」などで、生地のほつれを防止します。

生地を座面板にかぶせて四辺を折りたたみ、まち針で仮固定してください。そしてタッカーを打つと考えられる場所の外側に囲いを作るようにアロンアルフアを滴下します。アロンアルフアは硬化するとプラスチックのように硬くなるため、このように外周を固めておくことで、タッカークギに対する引っかかりができ、生地ほつれて外れることを防げます。

アロンアルフアを滴下し終えたら、一旦生地を外し、以下の手順にしたがって座面の組み立てを行いましょう。
<座面板を張り替え生地で包む手順>
1. 張り替え生地を裏向きにして床に敷く
2. 生地の真ん中に裏側が上に来るように座面板を置く
3. タッカーを手に取り、座面板に両ひざをついて動かないようにする
4. 四辺の生地を引き込んで座面板を包み、タッカーで留めていく(隅のほうはまだ留めない)
5. ひざをつく向きを変えながら、四隅を残して四辺全てをタッカーで留める
6. それぞれの隅をおさまりが良いように折りたたみつつ、手前に引き込みながらタッカーで留める

タッカーを上手に打つコツは、真下に強く当てながらレバーを引くことです。軽く当てているだけだと、クギが座面板まで刺さらないことがあるので注意してください。

7. 余分な生地をカットし、金づちで仕上げをする

タッカー留めが完了したら、張り替え生地の余った部分をハサミでカットしましょう。カットが済んで裏面がきれいになったら、タッカーで打ったクギを金づちでたたき、深く打ち込みます。

金づちで仕上げをしてく中で、座面板まで達していないクギを見つけたら、引き抜いて再度タッカー留めをしてください。

8. 黒い生地で底張りをして張り替え完了

最後に、座面裏に黒の不織布を底張りします。先に張った生地の端を覆うように不織布を当てがってタッカーで留め、金づちでたたいて仕上げましょう。

なお、裏は見えないので、タッカーを打つのが面倒であれば「アロンアルフア EXTRAゼリー状」で接着するのでも構いません。ただし、布にアロンアルフアをつけると発熱する恐れがあるため、滴下するのはごく少量にとどめ、やけどに注意して作業してください。

底張りが済んだら、椅子の張り替えは完了です。

まとめ

椅子の張り替えのDIYは、楽しいものです。お気に入りの生地を張って椅子のデザインを変えられるほか、タッカー留めの感触が意外とストレス解消にもなりますよ。とくにDIYや工作が好きな人にとっては面白いはずです。

張り替えの方法は簡単で、材料費や道具代もあまりかからないので、家の椅子がへたってきているなら積極的に挑戦してみましょう。張り替えのお供に、しみこみにくい「アロンアルフア EXTRAゼリー状」もぜひお試しください。

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