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プラモデルのおすすめ接着剤は?使い方やガンプラの合わせ目消しも紹介

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#補修#プラモデル#工作

ガンプラなどのプラモデルに使う接着剤として「アロンアルフア」が便利です。粘度やノズルの形状、対応する素材などが商品によって異なるため、接着したいパーツや状況に応じて、最適なものを選びましょう。

今回はプラモデルの接着におすすめのアロンアルフアの種類と使い方をご紹介します。アロンアルフアを使ったガンプラの合わせ目の消し方や、アロンアルフアのはがし方もお伝えするので、プラモデル製作や補修にお役立てください。

プラモデルにおすすめの接着剤と使い方

プラモデルにおすすめの接着剤は、ずばり「アロンアルフア」です。アロンアルフアの良い点は、1本でさまざまな素材のパーツを接着できること。

一般的なプラモデル用接着剤は、プラスチックパーツの接着は得意であるものの、金属やABS樹脂※1のパーツは接着できません。

一方、はじめからアロンアルフアを使えば、金属とABS樹脂だけでなく※2一般的なプラスチックパーツも問題なく接着できるので※3、1本でプラモデル全般を製作することができ、とても便利です。そのため、金属パーツやABS樹脂の接着にはアロンアルフアを用いるというプラモデラーがたくさんいます。※2

そのほか、アロンアルフアは基本的に数秒で硬化するため、固まるのを何時間も待たなくて良いというメリットもあります。時間をかけずにプラモデル製作やパーツの補修をしたいときに重宝します。

これから新たにプラモデルの製作や補修に使う接着剤を購入される場合、特に汎用性やコスパを重視する人には、アロンアルフアがおすすめです。

  1. ※1:ロボット系のプラモデルやおもちゃのブロックに高頻度で用いられる、加工性や表面の美観に優れた合成樹脂の一種。
  2. ※2:ABS樹脂は表面がわずかに変化することがあります
  3. ※3:ポリプロピレン・ポリエチレンの接着には「アロンアルフア プラスチック用」に付属した専用のプライマーが必要です
以下では、プラモデル製作の中での用途に応じて、最適なアロンアルフアの種類や使い方を紹介します。

プラモデル製作全般には「アロンアルフア EXTRA耐衝撃」

プラモデラーによく使われているのが「アロンアルフア EXTRA耐衝撃」です。金属への接着性に優れており、真ちゅうパーツやステンレスパーツなど、メタルパーツの接着剤として特に人気があります。

とはいえ、金属に特化した製品というわけではなく、プラスチックや合成ゴム、木材、陶器などの接着にも便利です。そのため、アロンアルフア EXTRA耐衝撃が1本あれば、プラモデル製作全般のほか、さまざまな創作や補修に広く役立ちます。

アロンアルフア EXTRA耐衝撃の特長は、衝撃や振動に強いことです。接着した金属パーツを落としてしまったり、プラモデル全体が倒れてしまったりしても、接着した箇所が取れにくいのが最大の魅力です。

さらに、液状でありながら適度な粘度があり、扱いやすい点もプラモデル向きです。

大容量版の「アロンアルフア プロ用耐衝撃」もあります。EXTRA耐衝撃の10倍の20グラム入りのため、頻繁にプラモデル製作をする方や修理箇所が多い場合などにおすすめです。

<アロンアルフアの基本的な使い方>

  1. 接着面を布などで拭いて汚れを落とす
  2. 片面にアロンアルフアを少量滴下する(ノズルで塗り広げず、接着面同士で広げる)
  3. すぐにパーツ同士を貼り合わせ、しばらく押さえる

この使い方はアロンアルフア EXTRA耐衝撃ほか、ほとんどのアロンアルフアに共通です。

細かい作業は「EXTRA スティック」「専用極細ノズル」で

細かいパーツの接着には、キャップ裏に塗布用のスティックが付いた「アロンアルフア EXTRA スティック」が便利です。つまようじのように細いスティックの先からアロンアルフアが出てくるので、狙ったところにピンポイントで塗布できます。

さらにスティックには斜めのカットが入っており、キャップを回転させることで、「点付け」の液量コントロールも自由自在です。そのほか、容器は倒れても中身がこぼれない設計になっており、安心して作業できます。

アロンアルフア®️ EXTRA®️ 速効多用途01

また細かい作業には、「アロンアルフア EXTRA耐衝撃」などに「アロンアルフア 専用極細ノズル」を取り付けるという方法も。専用極細ノズルを装着すれば、EXTRA耐衝撃も含む液状のアロンアルフアで、EXTRAスティックと同じような使用感が得られます。

<アロンアルフア 専用極細ノズルの使い方>

  1. 装着するアロンアルフアのノズル先端を厚手の紙や布で十分にふき取る(ティッシュは使用不可)
  2. プッシュ部分を押さないように注意しつつノズルに専用極細ノズルをしっかり差し込む
  3. 塗るときはゆっくりとプッシュ部分を押す

エッチングパーツには「アロンアルフア EXTRAゼリー状」

エッチングパーツの接着には粘度の高い「アロンアルフア EXTRA ゼリー状」が役立ちます。タレないEXTRAゼリー状なら、細かいエッチングパーツのわずかな接着面にも接着剤が残りやすく、繊細な作業がはかどります。

またEXTRAゼリー状は流れ込みにくく、エッチングパーツのすき間を埋めてしまう心配が少ない点も魅力です。

※エッチングパーツ:金属板にマスキングし、不要な部分を薬剤で溶かして作る模型用の部品。艦船プラモデルの窓枠や柵、はしごなどによく使われる

可動性のあるパーツには「アロンアルフア プラスチック用」

ロボットの関節部分など、柔らかい可動式のパーツを接着するには「アロンアルフア プラスチック用」がおすすめです。付属のプライマーを併用することで、ポリエチレンやポリプロピレンといった難接着プラスチックも強力に接着できます。

可動式パーツの多くはポリエチレン製であり、表面がぬれにくいため、プラモデル用接着剤や一般的な瞬間接着剤での接着は困難です。しかし、アロンアルフア プラスチック用なら、特殊なプライマー液で下処理をすることで、接着が可能になります。

<アロンアルフア プラスチック用の使い方>

  1. 布などで拭いて接着面の汚れを落とし、十分に乾かす
  2. 接着面の両方に、綿棒でプライマーを薄く塗る
  3. 5〜10分放置してプライマーを完全に乾かす
  4. アロンアルフアを片面に少量滴下し、すぐに貼り合わせてしばらく押さえる

アロンアルフア プラスチック用を使う際のポイントは、プライマーを塗ってから5〜10分待つこと。プライマーが完全に乾かないと、強力な接着ができないので注意しましょう。ちなみにプライマーが乾いてから時間が経ち過ぎても接着力が弱まります。

アロンアルフア®️ EXTRA®️ 速効多用途01

すき間への流し込みには「アロンアルフア プロ用No.1」

パーツの合わせ目への流し込みには、「アロンアルフア プロ用No.1」が最適です。アロンアルフアの中でもとりわけ粘度が低く、ほぼ水と同じ程度の粘度なので、すき間にさらさらと流し入れられます。

なお、流し込みの際には先端に「アロンアルフア 専用極細ノズル」を取り付けることで、より繊細な作業が可能になります。

アロンアルフア®️ 専用極細ノズル

折れたパーツの補修や白化防止には「アロンアルフア 専用硬化促進剤」を併用

折れたパーツを補修する際は、硬化速度を速める「アロンアルフア 専用硬化促進剤」を併用するのがおすすめです。専用硬化促進剤をスプレーすれば一瞬で硬化するため、固まるのを待っている間に接着箇所がズレるといった失敗を防げます。 また専用硬化促進剤には、接着箇所の周辺が白くなってしまう白化現象を防止する作用もあります。そのため、仕上がりをきれいにしたい人にも適切です。

なお、液状のアロンアルフアと硬化促進剤(スーパー液)がセットになった「アロンアルフア スーパーセット」も売っています。スプレータイプの硬化促進剤では狙った箇所の周辺にもスプレーがかかってしまいますが、スーパー液であれば狙った部分だけに少量を滴下することが可能です。

白や透明のパーツには「アロンアルフア カラーチェンジ」も便利

白や透明のパーツを接着するには、紫色の「アロンアルフア カラーチェンジ」も役立ちます。塗布した場所がひと目でわかるため、お子さまや、視力があまり良くない人にもやさしい商品です。硬化後の質感がスチレン樹脂に近く、後述する「合わせ目消し」の際に削りやすいため、プラモデル愛好家に人気があります。

なお、初めは紫ですが、硬化すれば透明になるため、見栄えに悪影響が及ぶ心配はありません。

アロンアルフア®️ EXTRA®️ 速効多用途01

携帯するには「アロンアルフア EXTRAミニ×4」もおすすめ

アロンアルフアの中で最も携帯に適しているのは「アロンアルフア EXTRAミニ×4」です。プラモデラーの中には、旅行先や出張先で製作を楽しむ人もいますが、EXTRAミニ×4はそうしたシーンにもぴったりです。

またアロンアルフアはプラモデル製作のほか、靴などの応急修理をはじめ、さまざまな場面で便利です。いざというときに備えて、カバンに一つEXTRAミニ×4を忍ばせておいてはいかがでしょうか。

接着剤を使ったガンプラ等のプラモデルの合わせ目消しの方法

ガンプラ等のプラモデルの合わせ目消しは、アロンアルフアとやすりがあれば簡単に実行できます。合わせ目にアロンアルフアを入れ、はみ出た部分を研磨することですき間を埋めるという作業です。

具体的には以下の手順をお試しください。

1. アロンアルフアでパーツ同士を接着する

まずはアロンアルフアでプラモデルの合わせ目を接着します。すき間が小さい場合は、粘度の低い「アロンアルフア EXTRA 速効多用途」や「アロンアルフア 一般用」、「アロンアルフア カラーチェンジ」などが適切です。片面に少し多めに塗布してすぐ貼り合わせ、はみ出たアロンアルフアが固まるまで押さえます。

万が一、すき間が大きい場合は、粘度の高い「アロンアルフア EXTRA ゼリー状」がおすすめです。

またやすりで削る加工を伴う場合は、アロンアルフア カラーチェンジをぜひお使いください。カラーチェンジは、硬化後の質感が他瞬間接着剤よりスチレン樹脂に近く、削りやすいので作業性が良くなります。

なお、いずれの場合も「アロンアルフア 専用極細ノズル」を併用すると、より正確な作業が可能になります。また接着後に「アロンアルフア 専用硬化促進剤」をスプレーすれば、硬化を速めるとともに白化現象を防止できます。

2. 合わせ目をヤスリで削る

アロンアルフアが硬化したら、はみ出した部分を紙やすりで削っていきましょう。紙やすりは折りたたんで、厚みを出して使うと研磨がはかどります。

うまくやすりをかけるコツは、合わせ目を中心として面全体を磨くような意識を持つこと。研磨の具合が均一になり、仕上がりがきれいになりやすいです。

3. 塗装かクリアーで仕上げをする

やすりをかけると、パーツ表面に傷をつけてしまうので、塗装かクリアー(トップコート)による仕上げ作業が必須といえます。好きな色にカラーリングするか、クリアーを吹き付けてツヤを出しましょう。

なお、合わせ目消しが不十分だと塗装後に「合わせ目割れ」ができてしまうことがあります。そのため、合わせ目がきちんと消えていることを確認してからプラモデルの塗装に移るのがおすすめです。

プラモデルに使った接着剤のはがし方

アロンアルフアで接着したパーツの分解には、「アロンアルフア はがし隊」が使えます。はがし隊は、固化したアロンアルフアを溶かして、指やモノについたアロンアルフアをはがせる商品です。

ガンプラ等のプラモデルに使う際は、はがし隊をキッチンペーパーなどになじませ、接着面をぬぐいます。この作業を何度か繰り返せば、徐々に接着が弱まり、パーツが外れるはずです。

ただし、プラモデルに使用すると、はがし隊に含まれる溶剤(アセトン)が、表面の塗装や風合いを変えてしまう恐れがあります。またパーツの素材そのものを溶かしてしまうことも想定されるため、事前に端材などでテストしてから慎重にお使いください。

まとめ

アロンアルフアは、プラモデル製作に役立つ幅広いラインナップをそろえています。適切な商品を選ぶことで、組み立てはもちろん、折れたパーツの補修や合わせ目消しなどにも活躍します。

白化を防止したり、接着をはがしたりするための関連アイテムも便利です。用途や仕上がりの希望に応じて、上手に各アイテムを使い分けることで、プラモデル製作がより一層充実するはずです。ぜひ自分に合った商品を日々のモデリングに取り入れてみてください。

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