知らないと損⁉アロンアルフアの“接着”以外の意外な活用法
瞬間接着剤として有名なアロンアルフア。
多くの方が「アロンアルフア=瞬間接着剤」として使用していると思いますが、アロンアルフアには「接着剤」以外の活用法も。
本記事では、アロンアルフアの接着剤以外の活用法についてご紹介していきます。
ほつれ止め
アロンアルフアの意外な使い方の1つが「ほつれ止め」。
ここでは、「靴ひも」「靴の縫い目」「網戸」を例に、ご紹介します。
ほつれ止めに使用するのは、「EXTRA速効多用途」や「プロ用No.1」など、液状のものがおすすめ。
少量で良い場合、すぐに入手したい場合はコンビニでも販売しているEXTRA速効多用途を、広い範囲のほつれ止めをしたい時には大容量のプロ用No.1を、というように使い分けるといいですよ。
靴ひものほつれ止め
靴を履いていると、靴ひもの先がほつれてしまった!という経験はありませんか?
靴ひもは一旦ほつれると、どんどんほつれる範囲が広くなり、そうなってしまうと穴に靴ひもを通すのが難しくなってしまいます。
そんな悩みを解決するのが「アロンアルフア」です。
アロンアルフアをほつれた靴紐の部分に適量塗布して少し待つと…
アロンアルフアが固まり、ほつれた部分がしっかりまとまりました!
「アロンアルフア 専用硬化促進剤」を使用すれば、硬化時間の短縮も可能です。
アロンアルフアが繊維状のものにしみこむと、急激に化学反応が進むことによって発熱することがあります。
この時、触れて火傷をしないよう、ご注意ください。
靴の縫い目のほつれ止め
靴の縫い目のほつれ止めも、靴紐のほつれ止めの時と同じく、ほつれている部分にアロンアルフアを塗布し、固まるのを待つだけ。
とても簡単なうえ補強もできるので、お気に入りの靴を長く履くことができます。
網戸のほつれ止め
窓を開けた際に、外から虫が入ってくるのを防ぐ役割を果たす「網戸」。
網戸は、網をゴムで枠にはめこんでいる作りになっていますが、このゴムが外れることで網の端が枠から外れ、網目がほつれていってしまう、ということが起こってしまいます。
ほつれているのを放置していると、どんどんほつれが広がっていくので、網戸がほつれているのを発見したら、すぐに対処しましょう!
網戸のほつれ止めにもアロンアルフアは大活躍。
ほつれた部分にアロンアルフアを塗布し、固まるのを待ちます。
アロンアルフアが固まったら、完了です!
網戸は、外からの虫の侵入を防ぐ大事な役割を持っているので、ほつれが酷くなる前に補修してくださいね。
穴埋め補修
アロンアルフアは、穴埋め補修にも役立ちます!
どのようにすればいいのか、その手順等を見ていきましょう。
穴埋め補修の手順
壁に、写真のような穴が開いている場所があるとします。
まず、埋めたい穴の部分に重曹を入れます。
穴からはみ出している重曹を取り除きます。
穴に詰めた重曹に、アロンアルフアを少量しみこませます。
しみこませたら、こんな感じになります。
「アロンアルフア 専用硬化促進剤」を使用すると、硬化速度が早まり、アロンアルフアを塗った周りが白くなる白化現象を抑えることができるため、仕上がりがよりきれいに。
アロンアルフアが固まったら、はみ出ている部分を紙やすりやカッターで削ります。
はみ出している部分をきれいに削ったら、完成です。
もし、補修した部分の色が違うのが気になる、という場合は、アロンアルフアが固まってから色を塗るのがおすすめです。
壁の色と同じ色で塗れば、より自然に仕上がりますよ。
なお、壁に空いた穴を補修する際、住まいが賃貸の場合は、管理人に必ず確認してくださいね。
簡易3Dプリンター⁉のような使い方も
重曹とアロンアルフアで穴埋め補修ができる、ということをご紹介しましたが、これと同じ材料を使用することで簡易3Dプリンターのような使い方も可能!
準備するものは
- ・紙粘土
- ・重曹
- ・アロンアルフア
- ・ハサミ
- ・紙やすり
の5つ。
この時使用するアロンアルフアは、液状の「プロ用No.1」や「タフパワー」がおすすめです。
まず、紙粘土で作りたいものの「型」をとります。
今回は、おもちゃの剣を複製したいので、紙粘土に剣を押し当てて型を取っていきます。
無事に型を取ることができたら…
そこに重曹を入れていきます。
型に重曹を入れ終わったら、アロンアルフアを入れていきます。 この時、一度に埋めるのではなく、重曹を少量入れる→アロンアルフアをしみこませる→重曹を少量入れる→アロンアルフアをしみこませる…と2~3回繰り返すと、アロンアルフアが下までしみこみ、きれいに固まります。
今回使用したのはアロンアルフア プロ用No.1。
重曹にしみこませたアロンアルフアが固まったら、型から取り出します。
はみ出た部分をハサミでカットして
紙やすりで仕上げれば
おもちゃの剣を複製することができました!
買い直せないパーツが欠けてしまって、その部分だけ穴埋めしたいときやフィギュアの制作等にも活用できるので、ぜひ試してみてください!
アロンアルフアを重曹にしみこませている間は、化学反応で発熱しています。
この時、触れて火傷をしないよう、注意してください。
糸巻き補強
ほつれ止めや穴埋め補修等、意外な使い方を紹介してきましたが、次に紹介するのが「糸巻き補強」です。
糸巻き補強のケースとしてよく知られているのが釣り竿の補強ですが、ここでは、傘の補強を例に、手順を紹介していきます!
こちらの動画からピックアップしています。
糸巻補強の手順
準備するものは、
の6つ。
まず、釘の頭をペンチでカット。
このとき、怪我をしないように注意してください。
次に、折れ曲がってしまった部分を、元々の形に近い状態まで手で伸ばします。
でも、一度折れ曲がってしまった部分は強度が落ちているので、そのままでは簡単にまた折れ曲がってしまいます。
そこで、釘を添えて補強します。
多くの傘の骨はアルミ製ですが、強度を増すために断面がコの字型構造になっています。
折れ曲がった部分のコの字の中に釘をセットして、ペンチで挟んでやるとコの字型アルミが釘を包み込むように固定されます。
もし、傘の骨がコの字型構造で無ければ、折れ曲がった部分に釘を添えるだけでもOKです。
釘を添えたら、添えた釘が完全に覆い隠れるようにタコ糸を巻き付けていきます。
巻いたタコ糸にタフパワーをしみこませていきます。
アロンアルフアがタコ糸にしみこんでいる間は化学反応で熱くなっていますので、触らないようにご注意ください。
硬化促進剤を吹きかけて固めます。
余った糸をカットしたら完了です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アロンアルフアというと「ものをくっつける時に使うもの」というイメージが強い方が多いと思いますが、特徴や仕組みを知っていれば、さまざまな使い方ができます。ぜひ、いろんなシーンで役立ててくださいね!
盆栽の修復や接ぎ木、ネジのゆるみ止めとして使われることもあるんだロン♩